ぎっくり腰の対処法(歩くのは可能である場合)

2013-01-23

ぎっくり腰になった人のタイプは大雑把に分けると、

  1. 立つのも歩くのもかなり困難
  2. 立ったり歩いたりするのはなんとか大丈夫

の二つに分けられます。

そして、立つことも歩くことも難しいほどのときは楽な体勢で横になっておくのが一番「ぎっくり腰で立てないときはどうすればいい?」

「ぎっくり腰で立てないときはどうすればいい?」
に書きました。また「ぎっくり腰になったら冷やす?それとも温める?」では、発症後二日間ぐらいはアイシング等で冷やすようにしましょうとご説明してきました。今回は、2.の「なんとか立ったり歩いたりするのは大丈夫、だけど腰がめちゃ痛い!」という人はどうすればよいかについて書いてみましょう。

ぎっくり腰の対処法(歩くのはなんとか可能という場合)

ぎっくり腰になって立つことも歩くこともできないというケースは、全体からみれば少ないかもしれません。そこまでひどくはないけど、腰が真っ直ぐ伸ばせない、ふとした動きでズキッと痛む、そろりそろりとしか歩けない、といった人のほうがおそらく多いでしょう。

このようなケースの人はどのように対処すればよいのでしょうか。立てない人の場合と同様に、まずは「避けてもらいたいこと」を述べてみましょう。

避けてもらいたいこと1・椅子に座る

これは立てない場合と同じですね。椅子に座ると腰の負荷は立位時の1.4倍に上がるといわれます。立位で上体を支える下半身の筋肉が、座位ではまったく働かず、上体を腰で支えるようになるためです。ですから、ぎっくり腰になった人は口を揃えて「座っているよりも歩いているほうが楽」とおっしゃいます。

できるだけ椅子に座ることは避けて、横になるか、立っておくかのどちらかにしてください。

もっとも、矛盾するようですが、「自分は座っているほうが楽だ」という方の場合は、座っていてもよいと思います。中にはそういう方もありますから。とにかく「一番楽」というのを最優先しましょう。

避けてもらいたいこと2・前屈みの姿勢

ぎっくり腰になったきっかけを聞いてみると、

  • 掃除機をかけていた最中
  • 物を取ろうとして手を伸ばしたとき
  • お風呂掃除をしていたとき
  • くしゃみをしたとき
  • 寝たまま電気のプラグを引き抜こうとしたとき
  • 子どもを抱き上げたとき
  • 重い物を持ち上げたとき

などさまざまです。

最後の「重い物を持ち上げたとき」になりやすいのは想像しやすいのですが、案外、それ以外の何気ない動きで発症することのほうが多いのです。いずれにせよ共通しているのは「前屈みの姿勢=腰椎の屈曲位」で起きているということ。まれに腰を反らしてなる場合もありますが、それはほんとうにごくまれです。

立位の腰の負荷をとした場合、軽く腰を曲げただけで負荷は1.5倍になります。さらにここから荷物を持つだけで倍以上の負荷になります。腰回りの軟部組織に疲労が蓄積して柔軟性を失っていると、ちょっと前屈みになっただけで損傷を起こしてしまうわけです。

ですから、発症後にも「前屈みの姿勢を避ける」ことが重要です。痛みが強いときは自然に腰を丸めないように動くのですが、ちょっと良くなってきた頃が要注意です。このあたりはまた後日書いてみようと思います。

避けてもらいたいこと3・安静第一

安静第一を避けるだって!?と驚かれそうですが、ここが立てない場合と立って歩ける場合とで大きく異なるポイントです。立てないほど痛みが強いときはまずは安静を心がけるべきですが、立って動けるようなときは「安静第一」という言葉は忘れてください

痛みはあっても立って歩けないほどではないということは、軟部組織の損傷が軽微なものであるということです(軽微とは思えない痛みでしょうけど)。当然、傷の治りも早いといえます。このような場合に大切なことは、できるだけ周辺組織の血流を促して細胞の回復を早めることです。

「安静」にし過ぎると筋肉は動きませんから、血流は悪くなります。血流が悪くなれば細胞への酸素供給が乏しくなり、傷んだ組織の回復が遅れるのです。もちろん痛みを我慢して無理に動かす必要はありません。しかし動ける範囲でできるだけ動くように心掛けてください。「急性腰痛でもできるだけ早いうちに通常の生活に戻すほうが治りが早い」という調査結果もあります。

ここでくり返し「ぎっくり腰は軟部組織の損傷であって、骨がずれたりしたわけではありません」と書いている理由の一つは、恐怖心にとらわれて動くことをやめてしまい、かえって治りを遅くすることがあるからです。今日では「動きながら治す」というのがお医者さんたちの間でも共通認識となりつつあります。

具体的には、それほど無理なく歩くことができるのであれば15~30分程度のウォーキングを私はお勧めしています。ウォーキングについてはまた別稿で書きたいと思います。


<今回のポイント>

  • 歩ける状態なら「安静」にし過ぎない。筋肉を動かすことで血流を促進し、組織の早期回復を図りましょう。
  • 前屈みの姿勢や椅子に座ることはできるだけ避けましょう。
カテゴリー: 各種症状について

コメント4件

  • 近藤 陽子 | 2017.09.07 6:40

    歩けますがそろそろと言う感じです。今日はどうしても仕事で大阪まで行きます。約1時間かかります。電車乗り継いで行くか?車にするか?迷っています(^。^)どっちが楽でしょう〜〜

  • もりたカイロプラクティック | 2017.09.07 7:58

    近藤陽子様
    コメントをいただきありがとうございます。
    私も経験がありますが、腰を傷めたときの運転は注意力が落ち、とっさの動きも取りづらくなるので、車はおすすめできません。
    腰痛用コルセット・サポーターなどがあれば使用し、電車で、できれば立って移動されるのがよいと考えます。
    参考にしてみてください。
    お大事に。
    もりたカイロプラクティック 森田

  • 黒木久遠 | 2017.10.10 0:09

    立つことも歩くことも可能ですが、昼間の動きは座るか、作業中に重いものを支える等の二択です。また、股関節が悪く歩行の際にも響くため3ヶ月に1回程病院通いです。
    とりあえず、昼間は湿布と腰痛用コルセット夜はアイシングをしています。
    どうしたらよろしいでしょうか?

  • もりたカイロプラクティック | 2017.10.10 11:57

    黒木久遠様
    コメントをいただきありがとうございます。
    昼間にコルセット、夜はアイシングというのは妥当だと思います。
    股関節がどのような状態かにもよりますが、最近は股関節用のサポーターもいろいろ開発されていますので、ご検討なさってはいかがでしょうか。
    ノルディックポールが使える状況であれば、歩くときに使用すると、いまよりはラクに歩けると思います。
    全身のバランス調整や筋肉のケアができるプロに見てもらうのもおすすめです。
    あと、靴も大切ですので、簡単に脱ぎ履きできる靴ではなく、サイズの合った靴できちんと紐を締めて履くようにしてみてください。
    足りませんが、取り急ぎご回答いたします。

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