腰痛時のサポーター・コルセットの使用について

2013-02-13

「腰痛やぎっくり腰でサポーターやコルセットは使ってもいいでしょうか?」という質問を受けることがあります。効果が無いという説もあるし、使いすぎは良くないという話もある、ということでお悩みの方も多いのでしょう。サポーター・コルセットの使用について、ポイントをまとめてみます。

サポーター・コルセットの利点

サポーター・コルセットは、体を外側から締め、支持・保護するように作られています。通常であれば、筋肉で支えるべき負荷を代わりに受けてくれることで、筋肉が頑張らなくても体が支えられます。

「ぎっくり腰って何がどうなったの?」という記事にも書いたように、急性腰痛の大半は、筋肉・筋膜・靭帯といった軟部組織の損傷です。損傷している部位に体重などの負荷が加わると、当然耐えきれません。このようなときには、サポーター・コルセットを使用することで、楽に体を支持することができます。

サポーター・コルセットの欠点

ただ、筋肉の代わりをつとめてくれるということは、逆に言えば、「筋肉が働かなくてもすむ」ということでもあります。

軟部組織の損傷も治癒し、痛みもほとんど無くなっているにもかかわらず、使用し続けると、やはり筋力が衰えると思われます。「サポーター・コルセット頼み」の体になってしまうわけですね。

「腰痛恐怖症」にご注意

それほど痛みが強くなくても、常時サポーター・コルセットを使用している人がおられます。そのような人はしばしば、「腰痛恐怖症」のような状態になっておられることも少なくありません。つまり、「サポーター・コルセットを着けていないと不安」という心理が強いのです。病院で「関節がつぶれてしまっている」とか「ヘルニアです」といった診断を受けた人に、その傾向が強いようです。

実は、そのような心理的要因がストレスとなり腰痛を引き起こすことにつながります。

いつも書くことですが、人間の体はそれほどヤワなものではありません。自分の腰が「ガラスの腰」と思い込めば思い込むほど、腰痛を起こしやすくなるという悪循環から抜け出しましょう。痛みがそれほどでもないならば、思いきってサポーター・コルセットの使用をやめることをおすすめします。

※明らかな腰椎の変形等、やむを得ぬ場合もありますから、常時使用するすべての人がこれに当てはまるわけではありません。

使用する・しないのポイント

まとめると次のようになります。

積極的に使用すべきとき

  • ぎっくり腰など、急性の強い痛みがあるとき
  • 長時間の運転、重い物を運ぶなど、特定の作業時のみ

サポーター・コルセットの効果は実証されていないという説もありますが、急性腰痛時などで多くの人がその効果を“実感”しているのは、疑いようのない事実です。私自身も、腰痛や膝痛が強いときには使用するようにしており、助かっています。

使用を控えたいとき

  • 痛みが(ほとんど)消えているとき

上に述べたように、常時使用すること、特に腰痛への不安から使用し続けることはおすすめできません。むしろ積極的に体を動かすことで、腰痛の出にくい体作りに励みましょう。

次回は、腰痛時にどのようなタイプのサポーター・コルセットを使用すればよいか、について書いてみます。


<まとめ>

  • サポーター・コルセットは体を支える効果大、特に急性痛のときには使用しましょう
  • 痛みがほとんど無いのに常時使用することはやめましょう
  • 欠点1:サポーター・コルセット頼みの体になってしまう
  • 欠点2:腰痛不安の心理が強化されやすい
カテゴリー: 各種症状について

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