筋肉からくる股関節痛の対処法

2013-04-11

股関節の動きには20以上の筋肉が関わっており、これらの筋肉及びそれを覆う筋膜が硬くなってしまうことで痛みが生じてきます(筋筋膜性疼痛症候群)。股関節痛は、関節そのもの(骨レベル)の痛みだけでなく、このような筋肉からくる痛みも伴うということを前回書きました。(「筋肉からくる股関節の痛み」

筋筋膜性疼痛症候群はどう対処すればよいのか?

結論からいうと、原因となっている硬結(トリガーポイント)を縮小もしくは解消していく、わかりやすくいえば、ほぐしていくということになります。そのアプローチはいくつかあります。

トリガーポイント注射

最近は整形外科やペインクリニックでもトリガーポイントを扱うところが増えてきています。そこでは主に、「トリガーポイント注射」が行われます。トリガーポイントにダイレクトに局所麻酔剤を打ち込むのです。

トリガーポイントというのはまるで雪だるまのように大きくなります。それだけでなく、離れた場所に関連痛を飛ばし、そこにも新たなトリガーポイントが形成されるというように芋づる式に広がってしまうのです。

トリガーポイント注射は、そのような悪いサイクルを遮断するという意味で、効果的だと思います。もちろん、受ける際は医師から十分に説明を受けて、納得した上で受けてください。

鍼治療

トリガーポイントは元来鍼治療の領域で研究が発展してきた過程があります。鍼を打って「響く」感覚は、まさにトリガーポイントによる関連痛と似ています。信頼できる鍼治療の先生がおられたら、トリガーポイントのことをいろいろ聞いてみるとよいでしょう。

押圧

当院で行うのがこの方法で、手技によりほぐしていきます。トリガーポイントに対し、基本的には垂直方向に一定時間(10~20秒)の押圧を加え、これを繰り返します。トリガーポイントは大きさも場所もさまざまですので、押圧の方向や強さ、時間などは、そのときどきで調整します。この加減する技術こそが、プロとしての腕の見せどころです。

ただ、自分でもできないことはありません。股関節痛の方によくお勧めするのは、テニスボールなどの上に殿部の後面や側面を当て、寝転がる方法です。

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この方法は殿部に特に有効です。痛く感じるという場合は、お布団のような柔らかいものの上で行なってください。「効く~」という感覚や、他の場所に響く感覚があれば、そこがトリガーポイントです。自分で体を動かしながら探してみてください。少しずつ場所を変えながら行ない、揉み返し予防のため長くても5分程度にしておきましょう。

ストレッチ

ストレッチももちろん有効です。が、トリガーポイントというのはストレッチではほぐれないほど硬くなっています。こんがらがった糸玉のようなものなのです。

とはいえ、私は施術にストレッチをよく取り入れます。硬結というよりも筋膜全体を伸ばすことを意識しています。私個人は、筋肉だけでなく、いや筋肉以上に「筋膜」に重きを置いて施術する場合があります。大腿部などには特にそのようなアプローチが有効です。

まとめ

今回は記事として不十分な気もしますが、個別のストレッチ法などについては、また別の機会に書いてみたいと思います。

股関節痛は、関節そのものだけでなく、筋肉及び筋膜からくる痛みも混在しています。どの程度の割合かというのは、個々のケースによって大きく異なると思われます。問題は、筋筋膜性疼痛症候群は画像診断ではわかりにくいため、しばしば病院では見落とされがちであるということです。

しつこい痛みが多い股関節痛ですが、筋肉からのアプローチをおろそかにしてはならないと思います。

カテゴリー: 各種症状について

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