慢性腰痛の原因は「腰方形筋」

2013-06-27

腰痛に悩む人が病院でレントゲンを撮ってもらっても、「特に異常なし」と言われることは珍しくありません。注意したいのは、レントゲン写真では筋肉の状態はわからないということです。レントゲンは骨レベルの診断に有効であるにすぎません。

筋肉に着目するならば、腰痛の人は腰部の筋肉に必ず異常があります。つまり、ガチガチに硬くなった硬結ができています。腰痛は、この腰部の筋硬結(「トリガーポイント」といいます)が原因です。したがって、骨レベルからアプローチするよりも、筋肉からアプローチしたほうが、改善する可能性が高いといえます。

■腰痛を引き起こす代表的な筋肉「腰方形筋」

腰部の筋肉の中で腰痛を引き起こす代表選手は、「腰方形筋(ようほうけいきん)」です。

腰の深部筋で、四角い形をしていることからこう呼ばれます。肋骨の一番下の骨である第12肋骨と、腰椎の横突起、そして骨盤の腸骨稜を結んでいます。

おもな働きは、腰と骨盤の安定。腰の深部で背骨をグッと支える役目ですね。

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腰方形筋が硬くなってくると、そこから関連痛(他の部位に発生する痛み)が殿部に広がってきます。すると殿部の筋肉も緊張し、さらにその緊張が大腿部へという具合に、緊張が広がっていくのがトリガーポイントの特徴です。

■慢性化した人ほど下部が硬い

「腰方形筋」は、上述したとおり、5つある腰椎に沿って広がっています。このうち上位腰椎付近(第12肋骨に近い部分)には、多くの人で硬結が見られます(上図の上×印)。この付近を「胸腰(きょうよう)ジャンクション」といいます。胸椎と腰椎の境で、背骨が肋骨から解放されて動きが集中します。そのため、特に腰痛を訴えない人でも硬くなりやすいのです。

これに対し、腰痛が慢性化している人や重症化している人ほど下位腰椎付近に硬結ができています(下×印)。骨盤に近いところです。このトリガーポイントが頑固な腰痛の主要因です。

これらの硬結は、プロの治療家なら触診すればすぐにわかります。押圧を加えると、患者さんは強い痛みを感じるはずです。

■対処法

「腰方形筋」のトリガーポイントを軟らかくする(専門的には「リリースする」)にはどうすればよいのでしょうか。

私は以下の二つをおすすめします。

  1. ウォーキング
  2. キャットエクササイズ

1.ウォーキング

腰方形筋の働きは、「腰と骨盤を安定させること」でした。特に歩くときに、その上を覆っている脊柱起立筋と協力して背骨をグッグッと支えています。つまり、一歩ごとに腰方形筋が収縮弛緩を繰り返しています

これにより、血流が促され、筋肉の柔軟性が回復されます。「腰痛にはウォーキングが良い」といわれるのは、そういう理由なのです。

2.キャットエクササイズ

「ネコ体操」とも呼んでいます。四つん這いの姿勢から、背骨全体を反らしたり丸めたりをゆっくり繰り返す運動です。行なってすぐに楽になるというものではありませんが、この体操を指導後、習慣的に行なってくれている人ほど、腰方形筋が軟らかくなっています。腰には安全な体操ですから、一日に何度行なっても構いません(ただし、強い痛みを伴うときは中止してください)。

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慢性的な腰痛の人は、必ず「腰方形筋」にトリガーポイント(硬結)があります。まずはそれをしっかり診てくれる専門家に相談されることをおすすめします。

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