脚長差が大きい場合の靴の補高

2013-07-08

整体やカイロプラクティックのデモンストレーションで、左右の脚の長さの違い(脚長差)を指摘する様子がよく見られます。施術前には差があったのに、施術後には「はい、揃いました」というパターン。

脚長差があることは、けっして珍しくありません。多くの場合、あっても1センチ程度の差です。実際に骨の長さが違うこともありますが、骨盤や腰椎の歪み、または殿筋の短縮などによって生じているケースもあります。

いずれにせよ1cmぐらいであれば、そう神経質になる必要もないのではないかと、私は考えています。(背骨の歪みでもそうですが、わずかな「歪み」や「差」にこだわり過ぎて、問題の本質からそれてしまうことがあり得ます)

■問題とすべき脚長差は2~3センチ

臨床上問題とすべきは、2~3センチといった大きな差がある場合です。変形性股関節症の方は、これぐらいの差が生じていることがしばしばです。股関節の変形だけでなく、それに伴う骨盤や腰椎の歪みのせいで、脚長差が広がっています。

この場合、真っ直ぐに立っても短い側の足がややつま先立ちになります。本人は5センチぐらい違うのではないかと思われるようですが、実際には大きくても3cmぐらいのことがほとんどです。股関節や膝関節に関する筋肉が硬く短縮しているせいで脚が真っ直ぐ伸びにくくなり、脚長差を余計に大きく感じてしまうのです。

さらには、中殿筋という殿部の筋肉が疲労して股関節を支えきれないため、歩くときに肩を揺らしてバランスを取ります。(これを「トレンデレンブルグ歩行」といいます)

このように、

    • 実際の脚長差があり、
    • 脚が伸びにくく、
    • バランスを取る歩き方になる

ため、歩行時の肩の揺れが大きくなってしまうのです。

■靴の補高で調整を

脚長差が大きいと肩の揺れも大きくなるため、首のこりや痛みが悪化する方も少なくありません。したがって、脚長差が2~3センチと大きい方の場合には、靴の高さを調節することを私はお勧めしています。

中敷きを余分に入れる方法もありますが、大きな脚長差には足りないと思われます。

当院では、懇意にしていただいている福山市の靴屋さん(シューズラボCue)をご紹介しています。このお店では、靴底に高さ調整の加工をして廉価で販売してくださいます。(加工は別の専門家に出しておられます)

3センチの差がある場合、いきなり3センチ補高することは体に無理が来るのでお勧めできません。半分の1.5センチ程度が適当です。

当院の患者さんにも、こうして補高してもらっている方が何人もおられますが、皆さん「歩きやすい」と大変喜んでおられます。実際に歩く姿が格段にきれいになります。

こちらが補高した靴です↓(クリックで拡大します)下側の靴の底を厚くしてあります。パッと見では補高してあることがわからないほど、きれいに仕上がっています。(その他の写真を見たい方は、「シューズラボCue」さんのこちらのブログ記事をご覧ください)

cuehokou

脚長差の大きい方は、このような加工をしてくれる靴屋さんに一度相談してみてください。歩き方が変われば、体だけでなく、気持ちも元気になりますよ。

 

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