膝裏の痛みを引き起こす筋肉(2)「腓腹筋」

2013-09-03

膝裏の痛みを引き起こす筋肉、2つ目は「腓腹筋」です。(1つ目の「膝窩筋」についてははこちらをどうぞ)

腓腹筋の解剖学

腓腹筋は、「ふくらはぎ」の丸みを作っている筋肉です。大腿骨内側顆および外側顆から始まっており、それぞれを「内側頭」「外側頭」と呼びます。つまり、2つに分かれた筋肉です。

内側頭と外側頭がひとつになってアキレス腱につながり、最終的に踵骨に付着します。

働きは、

  • 膝関節の屈曲(膝を曲げる)
  • 足関節の底屈(足先を伸ばす)

で、膝関節と足関節という二つの関節にまたがる「二関節筋」であることに注意してください。

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疲労しやすい腓腹筋

腓腹筋は普通に立っているだけで頑張っている筋肉です。そのため疲労しやすい筋肉といえます。肥満でお腹が出てきたり、あるいは悪姿勢で骨盤が前方に出るなど、重心が前に移るほど疲労しやすくなります。

簡単な実験をしてみましょう。

  1. その場で自然に立ってください。
  2. そのままゆっくりとマイケル・ジャクソンのように前方に傾いてください。

どうですか。少し傾いただけでも、足のうらに力が入り、ふくらはぎがギューッと緊張するでしょう。重心が前方に寄るだけで腓腹筋が硬くなるのがおわかりいただけると思います。

腓腹筋のトリガーポイントが膝裏の痛みにつながる

このように腓腹筋は疲労しやすいため、トリガーポイント(筋硬結)が多発します。足先が内に向く内股の人は内側頭が、足先が外に向く外股の人は外側頭が硬くなります。

もう一度上の図をご覧ください。腓腹筋は膝の裏を覆っていますね。腓腹筋にできたトリガーポイントが膝裏の痛みを引き起こしやすいのです。

つい先日も、このパターンの方が来られました。長年の膝裏の痛みや突っ張り感に悩んでおられました。触診してみると、腓腹筋の内側頭がガチガチになっています。まるで「すりこぎ」が入っているかのようでした。トリガーポイントを丹念にほぐしたところ、「こんなに脚が楽になったのは久しぶりです」と感動されました。

腓腹筋のストレッチ

腓腹筋のような大きな筋肉は、ストレッチが効果的です。

  1. 壁に向かって両手を突き、伸ばしたい側の足を大きく後ろに引いて立ちます。
  2. 壁をかるく押しながら、骨盤を前方に突きだしていきます。
  3. そのまま20~30秒静止します。
  4. 踵は床にしっかりつけ、膝は真っ直ぐに伸ばして行ないましょう。

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このストレッチでは、4.がポイントです。ちなみに、膝を軽く曲げると、腓腹筋の深部にあるヒラメ筋のストレッチになります。

また、市販のストレッチボードなども柔軟性アップに効果大です。

腓腹筋を柔軟にすれば、膝裏の痛みが出にくくなるだけでなく、姿勢が良くなり、血流が促進されて冷え・むくみが改善するなど、健康にとって重要な効果が出てきます。軽く考えないで、しっかりストレッチしていきましょう。

次回は、ハムストリングの「大腿二頭筋」について解説します。

カテゴリー: 各種症状について

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