筋肉がほぐれるとなぜ軽く感じるのか

2014-01-21

「硬くなった筋肉は力が出ないんですよ」

これは私が患者さんによくお話しすることです。簡単にいうと、

筋肉の仕事は「縮む」こと

     ↓

「縮む」力が筋力

     ↓

硬い筋肉は縮みっぱなし

     ↓

それ以上縮むことができないので筋力が出せない

ということです。順を追って説明しましょう。

筋肉のお仕事は「縮む」こと

筋肉のお仕事は「縮む」ことです。

たとえば力こぶの筋肉である「上腕二頭筋」。この筋肉が縮むことで、肘関節が曲がります。

では上腕二頭筋が伸びるから肘関節が伸びるのかというと、そうではないのです。

肘が伸びるのは、上腕二頭筋の裏側にある「上腕三頭筋」が縮むことによります。上腕三頭筋が縮んで肘が伸びるのに伴って、他動的に上腕二頭筋が伸びるにすぎません。

つまり、筋肉は自分では「縮む」ことしかできない、ということです。反対の作用をする筋肉が縮むことで、結果的に伸びるだけです。

(ちなみに上腕二頭筋と上腕三頭筋のように相反する働きをする筋肉を「拮抗筋」といいます。拮抗筋があるおかげで、曲がった関節も元に戻ることができるんですね)

縮む力=筋力

筋肉は自分では「縮む」ことしかできないということを押さえたら、次に大切なポイントは「筋力」です。

ずばり、筋肉が縮む力が「筋力」です。

上腕二頭筋が縮んで5キロのダンベルを持ち上げられたら筋力は5キロ、10キロだったら筋力は10キロと考えてください。(実際には他の筋肉も関係していますが、わかりやすくするため簡略化しています)

筋肉は縮むことで力を発揮するわけです。

硬くなった筋肉は縮みっぱなし

さてここからが大切なところ。

筋肉が硬くなるということはどういうことでしょうか?それは、「縮んだままになっている」ということです。たとえば肩に力が入りっぱなしになると、肩の筋肉が縮んだままになり硬くなります。これが肩こりです。

縮んだままの筋肉は、当然「縮む力=筋力」が出せません。

筋力が出せないと体はどうなるでしょうか?

重くなります。

いや、体重が変わるわけではないので、正確には重く感じます

ほぐすと軽くなる理由

硬い筋肉をほぐしてもらうと体が軽くなる経験があるでしょう。上記のことから説明がつきます。

ほぐれることによって筋肉はもう一度縮むことができる状態、つまりグッと力の入る状態に戻ります。体を支える力がしっかり回復するということです。

硬い筋肉がほぐれると体が軽く感じるのは、筋肉が本来の筋力を回復するからです。

このことを押さえておくことは、トレーニングを考える上でもとても重要です。次回は、「鍛える」ということについて書いてみます。

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