「鍛える」ことの危険性

2014-01-24

「鍛えることはいいことだ」と信じている方はたくさんおられます。「鍛える=強くなる」ということであればもちろんいいことです。

しかし注意が必要です。

「鍛える=筋肉疲労が増す」というケースもあるのです。特に慢性的な痛みを抱えている人の場合が要注意です。

鍛える→筋肉疲労が増す→痛みが強まる、ということもあり得るのです。

痛みがある箇所の筋肉は硬い

痛みがある箇所の筋肉は、間違いなく硬くなっています。これは重要なポイントです。

レントゲン診断では筋肉の状態まではわからないため、しばしば骨だけを診て「異常なし」とされてしまいます。

しかし筋肉は硬くなっています。「筋肉に異状あり」なのです。痛みの原因は硬化した筋肉にあります。

疲労した筋肉を鍛える愚

このとき「筋肉をつけなさい」とか「鍛えなさい」というアドバイスを受け、多くの人がせっせとトレーニングに励みます。真面目な人ほどそうです。

しかしよく考えてみてください。筋肉は痛みを出すほど疲労して硬くなっているのです。その状態をきちんと対処せずに、さらにムチ打つようなことを続けたらどうなるでしょうか?

さらに疲労するだけです。

たとえてみれば、風邪で高熱がある人に向かって「頑張ってマラソン走れ!」と言っているようなものです。このとき行なうべきなのは、無理して走ることではなく、ゆっくり休んで風邪を治すことです。

まずは筋肉の風邪を治そう

疲労して硬くなった筋肉は、いわば風邪で高熱が出ている人のようなものです。まずは硬さをほぐし、血流を促して、筋肉を本来の元気な状態に回復してあげること(風邪を治すこと)が先決なのです。

ここで前回の記事「筋肉がほぐれるとなぜ軽く感じるのか」を思いだしてください。筋肉が「縮む力」=「筋力」だといいましたね。硬い筋肉は縮みっぱなしのため筋力が出せず、ほぐれると縮むことができるので筋力が出せる、というのがポイントでした。

つまりこういうことです。

硬くなった筋肉を鍛えて筋力をつけようとするのではなく、ほぐして本来持っている筋力を発揮できるように仕向けるべきである。

鍛えるよりもまずほぐす

私はなにも「鍛えるのは悪だ」などと言いたいのではありません。トレーニングで筋肉を刺激することで血流が促され、痛みが消えることもよくあることです。それは言ってみれば、風邪をひいたけど微熱程度だったということです。

問題は、トレーニングが逆効果になっている人の場合です。(実際にそういう人が少なくありません)

心当たりのある人は、まず「鍛えなければ」という強迫観念を捨ててください。そして、筋肉をほぐして元気にしてあげることを考えてください。

いま強迫観念などという強い言葉を使いましたが、そう言わざるを得ないほどプレッシャーになっている人が多いのです。「鍛えるよりもまずほぐす」、このことを忘れないでいただきたいと思います。

カテゴリー: 健康法, 施術について

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