腰を痛めてわかった体のしなやかさと感覚の関係

2014-02-24

人の腰痛を治す仕事をしながら自分がぎっくり腰になってしまい恥ずかしい限りですが、学ぶことも多々ありました。中でも、体の「しなやかさ」と体の「感覚(感じる力)」が、いかに密接に関わっているかを体験できたことは、大きな気づきでした。今回はそのことについて。

腰を痛めてからの異変

腰を痛めてまず驚いたのは、物を落とす頻度が驚くほど高くなったことでした。

ちょっとそこに物を置いたつもりが、きちんと届いていなくてポロッと落ちます。腰が痛いわけですから拾うのはひと苦労で、その度に落ちた物を呆然と眺めることになります。

あるいはゴミをゴミ箱に向けて投げても(いつもしているわけではありませんよ)、一歩届かず手前に落ちてしまいます。またうめきながら拾いに行くハメになります。

さらには何かに躓いたり、引っ掛かったりすることも増えました。

銀行のATMでチラシの入ったケースをガッシャーンとひっくり返しました。椅子の脚や自分の足にまでコツッと躓いたりもします。躓くたびに激痛です。いずれも普段はやらないようなミステイクです。

体の「動きやすさ」と「感じる力」

武道家であり身体研究家でもある伊藤昇先生は『気分爽快!身体革命』(BABジャパン)という著書の中で、次のように書いておられます。

武道で、目をつぶっている人を後ろから攻撃するトレーニングがあります。身体が柔軟(しなやか)で、感じる力が大きい人は、簡単に攻撃をかわすだけでなく、相手が「攻撃をしよう」と思っただけでそれを感じとることができます。

これは不思議なことでも何でもありません。三つの動きのトレーニングを積んで、凝り・歪みをなくし、身体を柔軟(しなやか)にすれば、感じる力も高まり、誰でもできるようになります。また、こういう身体ならば、まず交通事故やケンカなどのトラブルに巻きこまれることもありません。危険察知能力、人との最適な距離感、すばやい身のこなしが身についているからです。(同書197ページより引用)

ここにある「三つの動きのトレーニング」とは、伊藤先生の説く身体の基本動作であるところの、①伸ばす・縮める、②丸める・反る、③捻る、の三つの動きを良くするトレーニングのことです。(詳しくは同書をご参照ください)

伊藤先生が、体のしなやかさと「感じる力」を、危険察知能力に限らず人間関係にまで当てはめておられる点が興味深いところですね。

“にぶい人”は体が硬い

いわゆる“にぶい人”というのはいるものです。後ろから呼ばれても気づかない、よく人や物にぶつかる、転ぶ、果ては事故に遭う・・・。こういうタイプの人は、伊藤先生が指摘していることからすると、体が柔軟(しなやか)ではないのです。

そして今回、私は身をもってそのことを実感しました。腰の痛みをかばうがために、脚が出ていないのはもちろん、手先まで伸びきっていないのです。指先の感覚にまで腰の動きが関わっていることがよくわかりました。

あなたはいかがですか?思い当たるところがありませんか?特に女性に多いのですが、知らぬ間に脚にアザができているようなことはないですか?

「私っておっちょこちょいな人だから~」などと言っている場合ではありません。おそらくは体の動きが悪くなっています。体操やストレッチを生活習慣として取り入れましょう。後ろから呼ばれる前に振り向くくらいになれるかもしれませんよ。あ、それはそれで気持ち悪いですかね。

以上、腰を痛めてわかった体のしなやかさと「感じる力」のお話でした。

 

コメントを書く







コメント内容


CAPTCHA


Copyright(c) 2012 moritachiropractic.com All Rights Reserved.