水中ウォーキングについて(1)「最大のメリットは?」

2014-09-05

「水中ウォーキングって良いんですか?」「水中ウォーキングで痩せることができますか?」

こういった質問をよくいただきます。私の考えを述べてみます。

結論から先に言っておきますと、

  1. 「筋肉を鍛える」よりも「関節を動かす」ために有効である
  2. ストレス発散になるなら良し、逆にストレスになるならやらなくてもよい
  3. ダイエットは食事なども含めた相乗効果であり、水中ウォーキングだけで痩せるわけではない

ということになります。では、ご説明しましょう。

水中ウォーキングの長所・短所

まず水中ウォーキングの長所と短所をあげてみましょう。

【水中ウォーキングの長所】

  • 浮力があるため痛みがあっても動かしやすい
  • 関節に負荷をかけずに動かすことができる
  • 動けることでストレスも発散する
  • 仲間ができて楽しい

【水中ウォーキングの短所】

  • 体が冷える
  • 動かしやすいぶん、つい動きすぎてしまう
  • 通ったり着替えをすることなどが面倒

筋トレ効果はあるのか?

股関節や膝関節を傷めている人は、病院で「鍛えなさい」と言われ、水中ウォーキングを勧められることが多いようです。しかし、水中ウォーキングで「鍛える」ことになるかについては、やや疑問符がつきます。

実は、「筋トレにはならない」と書いている本も少なくありません。筋力アップのためには負荷をかけることが欠かせないのですが、水中では浮力がはたらいて負荷がかかりにくいため、筋力アップには向かないということです。

とはいえ、水の抵抗の中を歩くわけですから、まったく効果がないということもないでしょう。筋トレ効果については、「多くの人が考えているほどは無い」というところが本当ではないかと思います。

関節を動かせるのが最大のメリット

水中ウォーキングの最大の利点は、「関節に負荷をかけずに動かすことができる」点です。「筋肉を鍛えることができる」ではないことを、強調しておきます。

股関節痛や膝関節痛を抱えている人が、関節周囲の筋肉を鍛えようとするのは理解できます。病院でもそのように指導されますし、筋力がつけば痛みが出にくくなるという「理屈」もわかりやすいものです。(実際には痛みはそんなに単純なものではありませんが)

しかし、それらの痛みを抱える人にとってまず大切なことは、関節の周囲を「鍛える」ことではなく「ほぐす」ことです。筋肉はもちろん、関節そのものも、です。

そのためには、「鍛えるよりも動かす」という意識が大切になります。似ていますが、違います。先に述べたように、「鍛える」ためには負荷が必要であり、「動かす」だけなら負荷は必要ないのです。

水中では、水の浮力により負荷はかかりにくくなります。この状態で「動かす」ことで、関節の周囲をほぐす、つまり柔軟性を高めることができる、というのが水中ウォーキングの最大のメリットであるといえます。(次回につづく)

 

<参考記事>「鍛える」ことの危険性

Copyright(c) 2012 moritachiropractic.com All Rights Reserved.