なぜ揉み返しにならないのか

2014-12-29

「押されているときは痛みを感じたのに、不思議と揉み返しになりませんでした」と、私の患者さんたちはよくおっしゃいます。

私の施術は、トリガーポイントと呼ばれる筋肉の硬結を、おもに指や肘を使って押圧しながらほぐすことに時間をかけます。トリガーポイントは押圧されると痛みを感じます。もちろん痛く押せばよいというものではなく、患者さん一人ひとりの状態を観察しながら行なっています。

「別の所で受けたときは、翌日揉み返しで痛くなって大変だった」という声もよく聞きます。

同じ「筋肉のほぐし」でも、なぜ揉み返しになったりならなかったりするのでしょうか。

なぜ揉み返しになるのか

そもそも揉み返しの原因は何でしょうか。答えは3つです。

  1. 押圧箇所がずれている
  2. 押圧力が強過ぎる
  3. 押圧時間が長過ぎる

1.は、凝ってもいない箇所を押圧したり、凝りの中心に向かって的確な角度で押圧できていないケースです。押圧を加えると、筋線維はある程度損傷します。凝ってもいない箇所ほど、強く押圧されると損傷しやすいといえます。ひどい場合には、毛細血管から内出血が起き青あざになってしまいます。

2.は、グイグイとやり過ぎているケースです。凝りは強く揉めばほぐれるというものでもありません。「力技」に走ると、揉み返しになります。

3.は時間をかけ過ぎるケース。これも長く押せばほぐれるというものでもありません。施術者が自信がなく、「時間サービス」に走るときに起きやすい現象です。

なぜ揉み返しにならないのか

揉み返しにならないのは、いま述べた「押圧箇所(角度)」「押圧力」「押圧時間」の3点を的確に行なっているからです。

的確な箇所を、的確な角度で、的確な力により、的確な時間押圧することで、筋肉はほぐれ、揉み返しにもならないのです。

もっとも、筋肉だけ相手にすればよいというわけでもありません。その人の年齢や、既往歴、痛みに対する閾値(感じやすさ)、押圧に対する好み、その人のそのときの状態(心理面も含め)など、さまざまな状況を考慮しながら的確に施術できるのがプロです。

そういった点を考慮することなく、施術者が自己本位な施術を行なうと、揉み返しが起きやすくなるといえるでしょう。

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