自分の脈を知ろう

2017-08-04

私はよく患者さんの脈をとります。東洋医学では古くから「脈診」といって、脈を診て全身の状況を把握する技術が用いられてきました。熟達すれば、体のどこに問題があるか、気血の状態はどうかなど、体をより深く診ることができるといいます。

いろいろな脈

私はそこまでの技術は持ち合わせていませんが、それでも多くの人の脈をとる中で気づくこともあります。

1.ひとつは、脈は個人差がとても大きいということです。

脈拍数だけではありません。脈の強弱、触れやすさ、滑らかさなども、人によりかなり違います。若いから強いとは限りませんし、高齢だから弱いともいえません。むしろ高齢者でも力強い脈の人はおられます。私の印象では、そういう人は身心ともにお元気です。

2.不整脈がわかることもあります。

ある40代女性は、脈をみた瞬間、リズムが不安定であることがわかりました。聞くと、昔から不整脈があるとのことです。

別の50代女性は、やはり違和感を感じたので「不整脈はありませんか?」と尋ねると、「いままで言われたことがない」ということでした。しかし、その数日後に受けた健康診断で初めて不整脈を指摘されたそうです。

3.極端に脈が遅い人もおられます。

東洋医学的には、「遅脈」は冷えや代謝の衰えをあらわすと診ます。それ以外でも、たとえばマラソン歴の長い人は脈が遅いです。先日も「42回/分」の方がおられました。少ない拍数で酸素供給が足りる体になっているんですね。

脈にも関心を

血圧に関心の高い人は多いですが、脈はどうでしょうか。不整脈のような問題がない限り、そこまで気にしない人が多いのではないでしょうか。

最近の血圧計は脈拍も出してくれます。しかし、脈には速さだけでなく、滑らかさや力強さなどの性質もあり、それは機械ではつかめません。やはり指で触れるのが一番です。

また、同じ人であっても、季節によって、あるいは時間帯によって、もちろん体の状態によって、脈は異なります。当院でも、施術前と後では変わります。

ぜひご自分で脈をとる習慣をつけてみてください。それだけでも、体にたいする意識の及ぶ深さが違ってきます。目が心の窓なら、「脈は体の窓」です。ご家族でとり合ってみてもいいですね。

カテゴリー: 健康法
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